ヨーロッパ鉄道の旅①

Eurostar編

パリ、ロンドン、ローマ、ミラノなど多数の観光都市を抱えるヨーロッパ観光では、各都市を鉄道で巡る旅行を計画されている方もかなりの数いらっしゃるのではないでしょうか。かくいう私も航空券代がもったいないという一心で、一度ヨーロッパに行くと何都市か周遊して帰ってくることがほとんどです。

ヨーロッパ各都市間の移動手段については、主なものとしてLLC、鉄道、高速バスがありますが、ここではヨーロッパの田園風景も一緒に楽しめる鉄道をおすすめしたいので、各鉄道会社の概要と予約方法などを簡単にまとめてみました。今回はEurostar編です（他の鉄道も順次ご紹介いたします！）。

Eurostar（ユーロスター）の概要

ヨーロッパ周遊鉄道の旅と言ったらユーロスターということでお聞きになったことがある方が多いと思いますが、ドーバー海峡トンネルを通る唯一の旅客鉄道ということで、ロンドンと大陸間を鉄道で渡るには利用必須の路線になります。

運営主体：

運営会社はEurostar International Limited（本社はロンドン）
親会社は持株会社のEurostar Group（本社はブリュッセル）

＊余談ですが、Eurostar Groupの持分過半数を保有するSNCF Voyageursはフランス国営鉄道SNCFの子会社であり、TGVの運営主体とEurostarの運営主体は関連会社になります。旅には直接関係ないですが。。

主要路線：

ロンドン（セント・パンクラス駅）～ブリュッセル（南駅）
約２時間
ブリュッセル（南駅）～アムステルダム（中央駅）
約２時間
ロンドン（セント・パンクラス駅）～パリ（北駅）
約２時間３０分

主要駅：

ロンドンの出発駅となっているセント・パンクラス駅は、かなり都心に位置しており、地下鉄キングス・クロス・セント・パンクラス駅には地下鉄主要6線が乗り入れているため、Super便利な駅です！

＊なお、ハリーポッターのホグワーツ特急始発駅で有名なキングス・クロス駅にも隣接しています。というか、もうほぼ同じ駅。ややこしいから同じ名前にしてくれない？ってくらい同じ駅）。

▼右に見えるのがキングス・クロス駅、左に見えるのがセント・パンクラス駅

パリの出発駅となっている北駅は、東駅と並んでパリの主要駅であり、こちらも都心に位置しているため位置的には便利です。とはいえ、北駅の位置しているパリ10区はかなり治安が悪いとされており、スーツケース、カバン、スマホ等を置いたまま目を離すのはやめてください。私自身は被害にあったことはないのですが、一緒にいた友人がiPhoneの置き引き被害にあっていました。

▼外観は厳かなのですが。。

公式予約サイト：

https://www.eurostar.com/rw-en

公式予約サイトのUIはかなり使い勝手がよく、トップページのTrainsのタブを選んで、駅名・日付・人数を入れるとすぐに該当列車の検索を開始できます。

▼ひとまず二週間後の土日（5/31~6/1）にロンドンからパリに一人でふらっと週末旅行に行くと仮定して予約をすすめてみます。

▼まずはOutbound（往路）の列車を選びます。クラスはEurostar Standard、Eurostar Plus、Eurostar Premierの３種類です。座席の広さや快適さにも当然差がありますが、Premierは飲食付です。

▼直近ともなるとさすがに値が張るので、今回は一番下のクラスのEurostar Standardにします。そして一泊なので気合いを入れて早朝出発の便にしました。

▼次にReturn（復路）を選びます。

▼19:58発が安めだったので選択しました。”Confirm return train”を押します。

▼Travel extrasはつける必要はないので、”Continue to checkout”を押します。

▼この先も利用する予定があれば是非会員になるのも手なのですが、今回はゲスト購入を希望ということで”Checkout as a guest”を押します。

▼次の画面で名前・メールアドレスとお支払情報を入力します。

これで購入完了です。しかし直近とはいえ、往復413ユーロとは高い。投稿日時点の為替で約67,000円。これだとLLC乗った方がはるかに安そう。。

でもご安心ください。Eurostar は新幹線とは違い、前もって予約すればするほど安く、土日や繁忙期を避けるとさらに安いというシステムなのです。めっちゃ資本主義。

▼例えば、10月の第一週目の土日に行くことを決めていれば、この安さです。ただPremierは高いですね、食事つきますしね（食べたことはないです）。